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光学系立ち上げ(Yb-KGWレーザー)完了記念!レーザーブース作製過程を振り返る
2021.03.04
  • STEP1:光学定盤配置

    世界最先端のYb-KGWレーザー(MHzフェムト秒レーザー;CARBIDE)を用いた分光システムの立ち上げがいよいよ本格始動しました。
    190fsの時間幅を持つ1030nmのパルス光を2MHz-100KHzで発振可能で,時間平均60Wの出力を最大パルスエネルギー200μJで実現するモンスター光源です.

    STEP2: アルミフレーム構築

    Yb-KGWレーザー(MHzフェムト秒レーザー;CARBIDE)の本格運用のために、光学系を覆うレーザーブースの作製に取り掛かっています。
    先ずは骨格となるアルミフレームの構築が完成しました!
    今後は、分光系へのホコリ・チリの侵入や及び空調による空気の揺らぎ・温度変化等を防ぐためにシートを張ります。

    STEP3: 遮光シート設置

    アルミフレームにシートを張り付け、CARBIDEレーザー運用のためのレーザーブースが間もなく完成しつつあります。
    ちなみに,レーザー光が光学台の外に出ると他の実験者の失明などの事故につながるので、安全性を担保するために1030nmのレーザー出力光の遮光シートを整備しました!
    [実はこの遮光シート,OD3の減光度で1m×1mのサイズの価格が約7万円もします(--;)。安全のため目線の高さを覆うのに総額70万円程度要しました・・・地味に大きな設備投資ですが、実験者の安全が第一です]