お知らせ

  • 大学院生の吉澤君の発表に対してYoung Researcher Awardが授与されました(TILA-LIC2025)2025.05.08

    4/23-25に横浜で開催されたレーザー技術の国際会議(TILA-LIC2025|The 11th Tiny Integrated Laser and Laser Ignition Conference 2025)にて講演した大学院生の吉澤君に対してYoung Scientist Awardが授与されました。

    おめでとうございます!!


    ◆Young Scientist Award

    Ryu Yoshizawa

    “Highly sensitive observation of surface-activated amorphous layers by time-resolved coherent Raman spectroscopy”


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    この受賞について、分子研レターズにて吉澤君の『受賞者の声』が掲載されました!


    この度、OPTICS & PHOTONICS International Congress 2025内で開催されました

    11th TILA-LIC 2025におきまして”Young Scientist Award”を受賞しました。

    受賞題目は、“Highlysensitive observation of surface-activated amorphous layers by time-resolved coherentRaman spectroscopy”です。

    本研究では、独自の光学スキームを導入した時間分解コヒーレントラマン分光法を用いることで、

    材料の物理特性を左右するにもかかわらず、従来手法では観測が困難であった

    アモルファス材料特有の「中距離ネットワーク構造」の計測・評価に成功しました。

    特に、半導体酸化膜や表面スパッタ処理を施した表面アモルファス層といった、

    実用的なナノアモルファス材料にも適用可能であり、その微細な構造変化も追跡することが可能になりました。

    今後は、微視的ネットワーク構造と材料の巨視的な物性との相関を解明し、

    機能性材料の高性能化に貢献することを目指しております。

    分子研に入学してから、これまで観測不可能だった領域に光を当てることを

    目標に取り組んできた非線形ラマン分光研究が、

    このような形で評価されましたことを大変光栄に思います。

    今回の受賞を大きな励みとし、今後も研究活動に一層邁進していく所存です。

    本研究の遂行にあたり、多大なるご指導ご鞭撻を賜りました

    杉本敏樹准教授をはじめとする杉本グループの皆様、

    また、試料準備や装置環境の整備において力強いサポートを賜りました平等グループの皆様、

    装置開発室の皆様に、深く感謝申し上げます。



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    【総研大とは?】

    国立大学法人・総合研究大学院大学(総研大)は、「世界最高水準の国際的な大学院大学として、基礎学術分野において世界をリードする高度の研究的資質を持つ広い視野を備えた研究者を育成する」ことをミッションとして1988年に設立された研究者育成特化型の国立大学院大学です。


    分子科学研究所は、総研大・先端学術院の分子科学コースに属しています。

    https://www.soken.ac.jp/prog/ms/


    【短期インターンシップ(研究室見学/研究体験)参加者募集中!】

    『非線形光学現象』を巧みに操ることができる最先端のレーザー光源や光学分光装置に実際に触れながら、物質の表面・界面に潜む分子のナノサイエンス研究の最前線を体感することができます。


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    https://sites.google.com/view/sugimotogroup-internship