募集

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  • 研究者の募集

大学院生の募集

国立研究所ならではの卓越した環境で、
世界を変える知と技術を生み出す
物理・化学系の研究者を志してみませんか?

SUGIMOTO GROUP

当グループでは、物理学や物理化学を基軸として、種々の先進的な分光手法や計測手法を習得・開発しながら、表面界面系の分子科学研究を志す大学院生を募集しています。

「物理学・物理化学の素養を身に着け、現在に無い新しいものの見方(コンセプト)を確立したい!」
「複雑な物質や現象の背後に隠れた数理・真理を見出す研究に挑みたい!」
そんなパッションを持つ学生・若手研究者の方々との時間を大切にしています。

基礎科学(サイエンス)を愉しみ、幾度とない試行錯誤や実践による日々の挑戦の中から革新的なアイデアやテクノロジーを生みだす底力を持った研究者の育成を目指しています。​

研究室見学・短期インターンシップ案内​​

当グループでは、学術研究に関心のある全国の有志の大学生や大学院生に対して研究室見学や短期インターンシップ(数日間の研究体験)を実施しています。学部の早い段階で世界最高峰の分子科学研究に実際に触れることには特に大きなメリットがあります。大学での日々の学業の意義を実感できるようになるだけでなく、研究者としての将来のキャリアアップをより具体的に考えることができるようになります。​

分子研に滞在する際に必要となる諸費用を支援する制度もありますので、研究室見学や短期インターンシップを希望される方はご連絡ください。その他にも、分子研ではオープンキャンパスイベントや体験入学イベントも実施されますので、こうした機会を活用して分子研の魅力を感じてもらえればと思います。​

過去の体験入学者の声はこちら


※本年度は、新型コロナウイルスの感染防止の観点から、例年のように、多数の学生さんを同時に受け入れて実施するのではなく、各インターンシップ希望者と個別に日程を調整しながら実施しています。

大学院進学・転入の案内(修士課程・博士課程)​

分子科学研究所は、『国立大学法人総合研究大学院大学(総研大)』の物理科学研究科に所属する研究機関です。総研大は、「世界最高水準の国際的な大学院大学として、基礎学術分野において世界をリードする高度の研究的資質を持つ広い視野を備えた研究者を育成する」ことをミッションとして1988年に設立された研究者育成特化型の国立大学院大学です。​

当グループは、総研大物理科学研究科の機能分子科学専攻に所属して分子研で大学院生の教育に携わっています。美学と志を持って最先端の基礎科学研究に挑戦する方を歓迎します!4月に入学するための試験は前年度の9月下旬に行われます(二次募集枠がある年度は、1月下旬に入学試験を受験することも可能です)。願書提出に向けての準備は入試日よりも3カ月程度早い時期から始めて下さい。


本年度の二次募集情報が公開されました。2020年11月26日より、願書受付が開始となります。
受験希望者は、下記より杉本准教授にお問い合わせください。

充実した支援制度​

その他にもティーチングアシスタントや奨学金、授業の際の参加費や旅費、海外留学の際の旅費や生活費等についても経済的な支援を受けることができます。支援内容の詳細に興味がある方は杉本准教授までお問い合わせ下さい。​

研究教育に携わった学生の進路例​​

  • 2012年から2020年までの京都大学(助教)及び分子研(准教授)での教育活動において、総勢40数名の大学院生の研究指導に最前線の現場で深く関わってきました。10数名の学生は博士課程に進学し、先進的な研究活動により国際的に優れた業績を出すに至り、関連学会での表彰や日本学術振興会の特別研究員制度(DC1・DC2)等への採択に至りながら大きく飛躍していきました。

    大学院生は卒業後は東京大学・東北大学・九州大学・筑波大学・兵庫県立大学等のアカデミックキャリアや、住友化学・東京エレクトロン・大阪ガス・新日鐵住金・シチズン電子・クラレ・東レ・半導体エネルギー研究所・NTT研究所等の企業で活躍しています。​

    最先端の開拓的な研究活動で培われれた高いレベルの実行力・データ解析能力・論理的思考力・発想力・創造力・発信力・文章力・英語運用能力等は、卒業後どの進路においても普遍的に重要なものです。卒業生が各業種で活躍し続ける重厚な礎となります。​

当研究室に進学するための受験科目と
基礎学力について​​

総合研究大学院大学の物理科学研究科(分子研)が実施する専門科目の入学試験と英語(TOEIC・TOEFL)を受験する必要があります。​

当グループの志望者は、6科目の出題科目の中から物理化学、物理学A(古典力学、電磁気学)、物理学B(量子力学、熱統計力学)のいずれかを必ず選択して受験して下さい(これらの科目は入学後の研究活動に必須となるためです)。総研大の入学試験は、これらの科目について基礎的な事項の習得の有無を確認するために実施されます。そのため、当グループで充実した研究活動を行うためには、基本的には全問正解し100点で合格できる基礎力を有している事が望ましいです。更に、下記の水準の内容もクリアできることが望ましいです。​

なお、英語の運用能力としてはTOEIC 800点(TOEFL-PBT 575点・TOEFL-iBT 90)以上の得点力を有していることが望ましいです。スピーキング能力が必要となるTOEFLでの高得点を目指してください。

入学後の先進的で刺激的な研究活動を楽しみに、今は物理学・物理化学・英語の基礎学力を高いレベルでしっかり身に着けることに努めて下さい。

研究テーマ設定と大学院生の指導方針​​

当研究室では、物理学や物理化学的な観点から表面界面系の分子科学の新しい側面を切り拓く先進的な研究プロジェクトが複数進行しています。大学院生とじっくり話し合い、各学生の興味や希望を尊重しながら研究テーマを決定していきます。日々の研究指導において建設的なコミュニケーションを大切にしています。学生主体で具体的な研究構想を練り上げる期間をしっかり設け、具体的な研究構想の目的意識がしっかり芽生えてきた段階で研究活動がスタートします。当研究室や分子研の様々な先鋭的な研究設備を駆使し、自ら世界初の装置開発にも携わりながら、刺激的な実験研究を展開できるクリエイティブな環境を整えています。​

各種実験については、誰でも最初は経験がないところからスタートします。そのため、私を含むスタッフ陣や先輩の大学院生が丁寧に指導・サポートし、高度な実験技術を日々の試行錯誤の中で体得できる体制を構築しています。

その他に、修士課程在学中から国際学会で研究発表を行う機会も提供しています。より具体的に大学院生活について知りたい方は、杉本准教授まで気軽にお問い合わせください。​

研究室の魅力 ~大学院生の声~​

  • 佐藤宏祐 MCs​
    (2020年3月に京都大理学研究科化学専攻の修士課程を修了。2018年から特別共同利用研究員制度を活用し、当グループの大学院生として2年間研究に従事。2020年4月からは総研大の博士課程に転入し当グループに在籍)

    私は、メタン転換光触媒反応のメカニズム解明を目指したオペランド分光研究をおこなっています。光触媒は、太陽光のような光エネルギーを用いて有用な化学反応を室温で誘起可能な非常に魅力的な反応系ですが、その詳細なメカニズムは未だ十分に理解されていません。そこで修士課程では、光触媒反応に直接関与する「光誘起電子」という反応種を検出するための紫外光強度変調オペランド分光法の開発と装置構築に精力的に取り組んできました。実際に反応が進行している中で光誘起電子の微弱な信号を観測するのは非常に挑戦的な試みでしたが、2年間の試行錯誤の末に反応活性と相関した光誘起電子由来の信号を検出することができました。光触媒反応メカニズムの全容解明には、まだまだ越えなければならない課題がたくさんあります。博士課程では、この手法をさらに発展させ、光触媒の統一的な学理構築に向けてより一層精力的に研究を進めていきたいと思っています。

    分子研はRA制度などの大学院生支援制度が整っている上、一人当たりの実験スペースが広く、マシンタイムをほとんど気にすることなく伸び伸びと実験できる、稀有な研究所です。これまでの研究がうまくいった一つの要因は、このような優れた環境で思いっきり挑戦できたことにあるのではないかと思っています。学部生、大学院生で少しでも分子研に興味を持った方は、ぜひオープンキャンパスや夏の体験入学イベントなどに参加してみてください。

  • 加藤史明さん
    (杉本の京都大学から分子研への移動に伴い、2018年から特別共同利用研究員制度を活用し、分子研杉本グループの大学院生として2年間研究に従事。2020年3月に京都大理学研究科化学専攻の博士課程を修了。2020年4月から東レに就職し研究開発に従事。)

    私は、2014年に京都大学の4回生として杉本先生の元で学び始めたことをきっかけに、2018年に分子研の杉本グループに移ってからも一貫して、『氷の基礎物理』に関する表面科学・分光学的な研究に従事してきました。具体的には、氷薄膜の昇華過程やプロトン移動ダイナミクスを研究することで、水分子間の水素結合に隠された量子力学的効果を発見し、更に氷の表面において異常促進されるに高いプロトン活性を実証してきました。

    杉本グループは、時代の潮流の先を見据えた最先端科学を追及する熱意ある研究室だと感じています。大学とは異なり人が多すぎないという所が実は魅力で、研究所ならではの豊富な研究資源も相まって、私は一から装置を設計・製作する経験をさせていただき、その装置を独占して楽しく実験させてもらいました。また、杉本グループのメンバーのバックグラウンドが非常に多岐にわたっているため議論も盛んで、自分の研究テーマの枠を超えた多様な知識と技術を得ることもできました。

    現在そして未来のメンバーには、世界的に見ても稀有なこの環境で新しいサイエンスを展開するために、自身の成長を楽しみながら研究活動に日々取り組んでほしいと思います。今後、論文や学会等で皆さんの研究を目にする事を楽しみにしております。

  • 東泰佑さん
    (杉本の京都大学から分子研への移動に伴い、2018年から特別共同利用研究員制度を活用し、分子研杉本グループの大学院生として1年間研究に従事。2019年3月に京都大理学研究科化学専攻の修士課程を修了。2019年4月から株式会社半導体エネルギー研究所に就職し研究開発に従事。)

    私は2016年度から2018年度にかけて“光触媒を用いた水蒸気下メタン改質反応”の研究を行ってきました。水蒸気が存在する中で、メタンがCOやCO2に参加されるだけでなく、より付加価値の高いエタンにカップリングする現象等を自分が造った実験装置で目の当たりにしてきました。その表面反応過程を観測したいと思い、反応条件下で活性評価と同時表面を分光することができるオペランド分光装置の開発にも注力してきました。

    杉本グループでは、最先端の表面化学に触れることができたほか、学生である自分の考えを大事にして頂き、様々な条件で起こるメタンと水分子が織りなす多様な化学反応をワクワク研究することができました。20万円以上もする赤外光透過真空ビューポートを実験中に割ってしまうなど、いろいろなミスもありましたが、懐深くミスを許容して頂き様々な挑戦をすることができたことは今では貴重な財産です。

    現在&未来の学生さんには、実験内容など多くの部分を自分で決められる以上、自分の興味にとことん打ち込み、周囲の仲間に意見をぶつけて有意義な研究生活を送ってもらえればと思います。これからも、居室で皆さんの議論の声が聞こえてくる活気のある研究室であり続けることを期待しています。

体験入学者の声

  • N.N.さん 京都大学理学部理学科 2回生 
    (2019年8月の体験入学生)

    分子研の名を初めて知ったのが2回生の春に目にした夏の体験入学のポスターでした。それまではどこに分子研があるのか、どんな研究がなされているのかを全く知りませんでしたが、友人と一緒に応募してみました。
    私は元々は有機化学を志望しており、測定の手段としての分光学には少し関心を寄せているという程度でした。赤外分光法の原理やそれでどのようなスペクトルが得られるかについては簡単にだけ知っており、装置もこれまでの有機化学研究室の見学で見たことがある、という程度でした。杉本研究室では、「水蒸気改質光触媒反応のオペランド赤外分光研究」に挑戦することになりました。
    体験入学した際には、これまで見学してきた研究室の分光装置とは異なる先進性を感じ、衝撃を受けました。実際に装置を作動させ、水と重水を測定したとき、今までに量子力学や電磁気学で勉強してきた内容を綺麗に映し出すスペクトルが得られ、大変感動しました。「分子を見る」という実感が得られ、先端的な分光学に根差した分子科学分野こそが自身が挑戦するべきフィールドであるという確信が得られました。
    私にとってその体験の衝撃の大きさは計り知れぬもので、しばらく経った後も杉本グループを訪問し、実験をさせていただいたりしました。その時には和周波発生(SFG)振動分光の実験をし、量子力学で学んだ摂動論をもとに、「摂動を見て実感する」という体験をすることができ、感動しました。
    このように物理法則を可視化してくれる分光学の計り知れぬ可能性を知らしめてくれたのが分子研であり、分子研のオープンキャンパスや体験入学は必ず訪れる価値のあるものだと思います。私が目指す学問の方向性を大きく変えた、一流の研究施設と研究者が揃う分子研にぜひ足を運んでみて下さい。

  • S.K.さん 筑波大学理工学群 3回生 
    (2019年9月の体験入学生)

    当時お世話になっていた大学の先生の紹介で分子研および杉本研究室の存在を知り、実際にどの様な所なのか知りたくて体験入学に参加しました。
    体験入学では、SFG分光法を用いた金属表面上の水分子の配向観測に取り組みました。杉本研究室の先輩方とのディスカッションも含め、体験入学で一貫して感じたことが、皆さんが研究に対して一切の妥協をしていないなということでした。実験や研究に関することであればどんなことでも徹底的に把握し、最善策を日々検討しているように見えました。
    私の夢は、電気化学を皮切りに電極触媒や生体での反応メカニズムの解明に貢献することです。その為にはまず、ベーシックな電気化学反応のメカニズムを明らかにする必要があると考えております。これは、杉本研究室の先駆的な分光技術と物理的素養を身につけることによって達成できるのではないかと感じ、今は進学を視野に入れて基礎的な物理学の勉学に励んでいます。
    分子研の空気感は研究者を志す人にとって刺激的なものだと思います。是非とも一度足を運んで感じてみてください!

  • 林仲秋さん 東京電機大学 大学院修士2年生 
    (2019年8・9月の体験入学生)
    2020年1月の大学院後期入試合格により、
    2020年4月より入学

    表面科学は物理学,化学,結晶学など基礎の諸学の領域に跨っており,更に電子工学,触媒工学等々の応用に結びついています。物質と表面との反応現象の本質,すなわち,表面上の分子と表面に付着してきた分子との相互作用を解明してこそ,表面科学の真髄を深められるのではないかと考えています。更に,原子・分子レベルでメカニズム解明できれば,物質の機能をより深く知り,高度に利用・応用できるのではないかと考えています。現在の大学院での研究活動を通して,私は物理学が最も好きな学問体系であることを再認識し始めました。そこで、私は基礎物理学に軸足をおいて分子・原子レベルで固体表面現象を解明できる世界トップレベルの研究者に憧れて、オープンキャンパスで杉本研究室を見学し、更に体験入学プログラムにも参加しました。分子研での研究活動の魅力として以下の3点が挙げられます。
    第一は,杉本准教授のグループで行われている非線形振動分光法やオペランド振動分光法に立脚した表面水分子の研究に魅力を感じました。固体表面に吸着した水分子の配向(水素の配置)は固体表面での水分子の物性や化学的性質の発現に重要な役割を果たしていると考えられますがX光電子分光法(XPS)やエネルギー分散型X線分光(EDS)などを用いた既存の表面化学的実験手法では観測することが非常に困難です。今年の9月に杉本グループで体験入学した際に、和周波発生振動分光法を利用すると,身近にある基本的な水分子について、水素配置の情報まで確定できることに驚きを感じました。更に,通常は水分子の向きはバラバラになっていますが,白金表面に低温条件で向きの揃った特殊な氷を作製させることができます。この特殊な氷は宇宙空間に遍く存在している可能性があり、そのような可能性を実験室で検証できる最先端の研究環境にも魅力を感じました。固体表面上の水分子の物理的・化学的な性質を支配するキーファクターを解明することにより、人類の発展に貢献できる新技術・新分野を創出したいと考えています。
    また,杉本先生には学生に対する教育熱意および一流研究者を育てる情熱を感じました。体験入学の間、忙しい日々を過ごされているのにも関わらず、時間を見つけて深夜まで基礎物理学の座学をして頂きました。また、助教の桜井先生にも物理の分からない問題や数理的な側面を丁寧に教えて頂きました。
    第二の魅力は、分子研の優れた研究環境および学生へサポートが良いという点にあります。研究室訪問および体験入学がきっかけで、その後も何回も分子研を訪れました。その際に、計算科学研究センター・先端機器・大型研究設備などの施設が多く置かれており、研究を重視して国内外の研究者たちに充実した研究環境を提供していることが印象に残りました。世界のトップレベルの研究者たちが多数集まっているので、分子研での研究活動の中で、様々な分野の専門家からアドバイスをいただき、研究者としての深い研究観と視野を広げられるのではないかと感じました。リサーチ・アシスタントおよび奨学金制度が充実しており、経済的な心配をなくして研究・成長に専念できる環境にも魅力を感じました。
    第三の魅力は、研究者という立場で異文化の交流を行えるという点です。分子研には知識や熱意の溢れた留学生や外国研究者が多数集まっていると感じました。知識・技術の発展を共に夢見て,お互いに協力しあいながら、多種多様な異文化の価値観も培っていけるのではないと考えています。その結果得られる刺激は、はかり知れない価値があるのではないかと思いました。
    このように、分子研の杉本研究室でならば、「表面科学の分野で世界最先端を牽引する研究者になる」という将来の夢を叶えられると感じました。再び修士課程から入学し直し、杉本研究室で最先端の表面科学研究を担うための実験能力を磨き直し、物理学・英語なども基礎から勉強し直し、その上で博士課程に進学したいと考えています。修士課程の二年間は,様々な試行錯誤の経験を積み、それと同時並行的に基礎学力や発表力や考察力を更に高めていきたいと考えています。その基礎の上で、博士課程では自分のアイディアを膨らませ、自身の試行錯誤の中で博士論文研究としてまとめ上げ、自らの研究成果を世界へと発信できる研究者に成長することを目指しています。

当グループでの研究活動において必要となる物理学・物理化学等のテキスト例は下記リンクからご覧ください。

研究者の募集

日本屈指の卓越した研究環境に
プロ研究者として参加し、
世界を変える知と技術を生み出す研究に
共に挑戦しませんか?

SUGIMOTO GROUP

当グループには、博士研究員、特任助教、特任専門員として参加することが可能です。また、日本学術振興会の特別研究員(PD)制度やその他の緒制度を利用して参加することも可能です。研究室見学や研究相談、キャリアアップ相談等は随時受け付けていますので、杉本准教授までお問い合わせください。

分野先導研究者の募集分光分野や表面界面科学分野で PhDの学位を取得されている
方々へ

物理学や物理化学を基軸として、種々の先進的な分光手法や計測手法を高度に運用・開発しながら、表面界面系の前人未到の分子科学を開拓する志を持った若手研究者を募集しています。​

当該領域の世界トップクラスの研究環境とアイデアを有する当グループで練磨し、あなたの夢・開拓したいサイエンスを実現しませんか?

分野融合研究者の募集その他の専門分野でPhDの学位を取得されている方々へ

当グループでは、表面界面科学・分光学に根差した先進的な研究アプローチを高度に融合させ、 触媒化学や材料科学、物質科学、生命科学、大気科学、天文科学、真空工学等の重要な諸分野にブレイクスルーをもたらす革新的な分野融合研究を展開することにも力を入れています。​

私たちの研究アイデアやアプローチに大きな可能性・将来性を感じられた方、あなたが興味を惹かれ志す専門分野にイノベ―ティブな潮流を新たに作り出す創造的な研究に挑戦しませんか?​

表面界面科学や分光学に関する実験技術や研究経験は必ずしも問いません。高いレベルの分野融合研究を実現するための分野の壁(心理的・技術的・学術的障壁)を突破するべく私たちは全力でサポートします!新しい研究手法やアイデアを吸収しながら独創的な成果を出しサイエンスを開拓するアツい夢と志を持った研究者を募集しています。​

研究室の魅力 ~博士研究員の声~​

  • 鶴岡和幸さん
    (2020年3月に東京大学理学系研究科化学専攻の博士課程を修了、理学博士。2020年4月より科研費プロジェクトの博士研究員として当グループに在籍)

    私は、これまでAlやAuクラスターの構造と物理化学的性質を解明・探求していました。数個から数百個程度の原子集団から成るクラスターは、構成原子数が1つ増えるだけでその安定性や反応性が大きく変化するという興味深い性質をとります。また、少数原子クラスターは非最密充填の特異な幾何構造をとるなど、巨大なバルクとは異なる特殊な性質を持ち、次世代の燃料や触媒材料への応用が期待されています。実験は、ナノ秒のNd:YAGレーザーと真空装置をベースとしたクラスター作製・評価装置を用いていました。

    私が対象としてきた少数クラスターにはバルクとみなせる領域がほとんど無く、実質的にほぼ全ての原子がクラスターの表面を構成していました。こうしたことから、表面科学により特化した研究展開にも漠然と興味を持つようになり、縁があって分子研の杉本グループに見学に来ました。実際に実験室を見て杉本准教授と研究テーマの構想をじっくり議論してみると、扱う対象がクラスターよりも巨視的な物質の表面となり、着目する現象もより物理的な視点からの考察が必要になることが分かり、新しく勉強し視野を広げながら研究できることが多いなと感じました。博士課程の時に真空装置やレーザーを用いていた経験がありましたので、その経験を生かすことで、杉本グループでの極低温・超高真装置や超高速レーザーシステムを高度に運用した新しい実験技術を習得できそうなことにもワクワクしました。表面でのレーザー分光研究に関して第一人者のスタッフと最先端の装置のどちらもが揃っており、自分のバックグラウンドを高度に生かしつつ、新たな研究を行う上で最適な場所だと考え、杉本グループでの研究に挑戦しました。

    私は今、宇宙の星間分子雲に存在する星間塵の表面で起きる『分子進化の初期過程』に関する研究を行っています。分子進化という宇宙空間の超高真空・極低温の過酷な環境下で起こる反応は地球上のものとは全く別物であり、実際に宇宙で何が起きているかを知るために広大な宇宙に望遠鏡を向けても細かい分子の情報を知ることにも限界があります。精密に制御された真空装置の中に小宇宙を作りだし、高強度のレーザーを用いた非線形分光計測により星間物質表面の分子の状態や反応性の起源を解明することでこの問題を解決し、宇宙科学分野に対してブレイクスルーをもたらすことを目指しています(私は、学部時代に東京大学地文研究会天文部に所属しており、宇宙に対して強い興味とあこがれがありました)。

    杉本グループは表面科学と分光学をメインテーマとしながら、触媒化学や有機合成、宇宙科学やクラスター科学など様々なバックグラウンドを持った研究者たちが所属し、日々様々な観点でディスカッションしつつ自分の研究に邁進できます。博士課程までやってきた表面分光について最新鋭の装置を用いてより深く新たな視点で研究したい方も、これまでやってきた研究を生かしつつも新しい分野に一歩踏み出したい方は、是非一度見学に来てこの研究室の雰囲気や環境を感じてみる価値があると思います。

  • 斎藤晃さん
    (2020年3月に早稲田大学大学院先進理工学研究科先進理工学専攻の一貫制博士課程を修了、工学博士。2020年4月より日本学術振興会 特別研究員PDとして当グループに在籍)

    私は、博士課程の時に『天然ガスに豊富に含まれるエタンをエチレンや芳香族化合物へ転換する固体触媒』について研究していました。この化学反応は、気体の反応物であるエタンが固体触媒表面に吸着、表面反応の後に生成分子が脱離するという素過程を経て目的物質が生成します。そのため、反応中の固体表面に存在する吸着種を観測することが触媒開発に重要です。私はこのような経験から表面反応への更なる理解を深めたいと考え、指導教員である関根先生の紹介もあり、杉本グループで研究に従事したいと思いました。

    杉本先生は様々な分光法を駆使して固体表面に吸着した水分子を研究してこられました。また、近年は科学技術振興機構のさきがけプロジェクトで光触媒的メタン転換に取り組んでこられました。このような研究対象は、固体触媒での表面反応の理解を深めたいという私の研究興味と照らし合わせて非常に魅力的でした。また、分子科学研究所は日本でも屈指の研究設備を有しているため、最先端の設備を利用できる点も魅力的だと思いました。

    私は杉本グループで赤外光や可視光を基軸としたオペランド分光法を主な手法として光触媒的メタン転換について研究しています。光触媒を用いたメタン転換は私の培った経験を生かせると共に、杉本グループの先進的な分光法を新たな武器として学べる絶好の機会であると感じています。光触媒の研究は、これまで材料開発が先行してきましたが、表面現象を明らかにし、学理を構築することで、反応活性の飛躍的な増大や反応選択性の自在制御等の道筋を開拓し実用化に向けた次のブレイクスルーにつなげていくことができると確信しています。

    杉本グループは分光学や表面科学といった物理学・物理化学を根幹にしていますが、表面界面現象が本質的に重要となる異なる分野との融合研究に積極的な研究室だと感じています。私は化学を学んできましたが、今後のイノベ―ティブな研究を進めるうえで先進的な分光学を駆使できるようにすることは欠かせないと感じています。自身の将来的な研究に表面分光が必要な研究者(研究者を目指す学生)の方は、研究分野を問わず、その熱意をもって杉本先生と熱く議論を交わしてみてはどうでしょうか。

当グループでの研究活動において必要となる物理学・物理化学等のテキスト例は下記リンクからご覧ください。