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【分子研での大学院生活の経済支援制度紹介】
修士課程からRA・SRAサポートが充実!
2021.06.04
  • 国立大学法人・総合研究大学院大学では、分子科学研究所で大学院生活を送る学生に対する経済支援制度(RA/SRA制度)が充実しています。

    国内では非常に稀有な『修士課程』からの経済支援制度

    修士課程から雇用率100%のRA制度!

    RA金額(年額)
    修士課程(1~2年次):85万円程度
    博士課程(3~5年次):100万円程度

    研究所への進学を考える際には、下記に記すような観点で、勇気や行動力、未知への好奇心等の様々な要素が通常以上に必要になってくると思いますので,一般には進学のハードルが極めて高いと思います。そうしたハードルを越えてきた人が国立研究所の大学院生としてより高いレベルで研鑽を積むことができるように、本制度があります。

    以下、やや長文となりますが、どのようなハードルがあるのか私なりに感じている事を記しますね。


    まず,国立研究所で大学院生活を送ることは、皆さんが現在在籍中の大学でエレベーター式にそのまま大学院に進学するケースとは全く異なる状況なのではないかと思います。当然ながら引っ越し等により生活場所が大きく変わりますし,今まで馴染んでいた大学とは全く異なる環境に飛び込む事になりますので,未知の環境への好奇心や行動に移す勇気,自己変革の気風を有していること等がそれなりに必要になってくると想像しています。

    その前段階のこととしては、研究活動を4年生から行うことになる学部生の人達には,国立研究所の研究室の存在を知る機会自体があまり無いという高い障壁が立ちはだかっているのではないかと思われます。ある程度の意識を持ってアンテナを張っていなければ(かなり能動的に情報収集をしなければ)、学部生の人が研究所の存在を自力で認知するに至ることはほとんどあり得ないのではないかと思います。これまで接してきた学生さんをみていると、研究者になる前の人たち(学部生の人)が分子研の存在を知ることができたのは、何らかの形で皆さんの大学・教員の方々から分子研の紹介を受ける機会があった場合がほとんどだったように感じます。

    このようにしていろいろ縁があり研究所の名前を知ることができたとしても、次のステップとして、一定の勇気と行動力が無ければ実際に研究所を訪問してみるところまではいけないように思います。ですので,多くの学生の人にとって、研究所で行われている研究内容を現地でより良く知ったり、そこへの進学の意義等をより深く考えてみる機会にはなかなか恵まれないのが実情なのではないかと感じています(まだ研究活動を本格的に行っていない学部生の人たちにも広く分子研の存在や研究教育機関としての魅力を知ってもらえるように、web等を通じた情報発信を行うことは今後ますます大切になってくると私は思っています)。

    一方で、ある種の行動力・バイタリティがある学生の人は、なんとか勇気を持って心理的なハードルを越えて研究所の教員にコンタクトをとるまでに至ります。実際に見学などで研究所の様子を体感することで、それまで何となく思っていたような怖い?イメージやハードルの高さは実はそれほど無いということを感じてもらえるのかなと思います。国立研究所を身近に感じ、そこでの研究活動の魅力を知り、より広い観点や視野で将来・キャリアアップを考えられるようになってくるのだろうと思います。(私自身、分子研を初めて訪問した際に、非常にワクワク胸が躍った記憶があります。また、少し話が脱線しますが、実はイオンモール等も近い距離にあり、家賃もそれほど高くなくグレードの高い部屋を借りることもでき、空気・環境も良く、前任で京都市にいた頃よりもずっと便利で良い生活ができていることも実感しています(笑))

    上記のような状況を踏まえると、分子研に進学する事を最終的に決断するに至った学生さんは、ご自身の将来・方向性をある程度見つめ直した後なのでしょうし、一定の志や気概が既に伴った状態にあると思います(少なくとも当研究室に進学している・進学希望している学生の人はそうです)。エレベーター式で周囲に流されてそのまま大学院進学する、というようなケースはほぼあり得ない状況なのだろうと思います。

    つまり、「研究所での大学院生活の魅力を知り,体感し,熟考し将来を見極めて進学を決断するに至る」という一連のプロセス自体が、その学生さんが研究者として将来大きく成長・飛躍するために必要となる『向上心・挑戦心・勇気・行動力・自己変革力』などの資質を一定水準で備えている、ということを表しているのではないかと私は感じています。こうした背景もあり、分子研では願書提出時に学生さんに2000文字の『志望理由』の小論文の提出をお願いしています。これにより、筆記試験だけでは見極められない学生さんの研究者資質や将来性、ロジック構成能力などを総合的に問う、という独自の入試選抜スタンスをとっているわけです(逆に、筆記試験の問題は平易に設定されています。最低限の水準をクリアできない人(口先だけの人)の入学をスクリーニングする用途として筆記試験が使用しています。ですので、基本的には私の研究室を志望している学生の人は当然ながら満点をとる心づもりで試験に臨んでください。)。

    [*ちなみに上記の内容は、様々な理由で分子研が視野に入らなかった、あるいは選択しなかったという人に対して研究者資質が無い、と言っているわけでは全くありませんので、その点は皆さまに誤解が無いようにここで強調しておきたいと思いますね。私自身も、実は学部生の時は実は分子研の事を知らず、知ったのは大学院生になって関連学会等に参加してからでしたので(笑)]

    分子研のリサーチアシスタント(RA)制度は、上記の様に、結果として様々な縁があって分子研の存在を知り、一連のプロセスを通じて勇気と種々の想いを胸に抱いて研究所に飛び込んできた学生の人が、より高いレベルで研究・勉学に打ち込み大学院生としてのびのびと研鑽を積むことができる環境を整備するためのものです。分子研での大学院進学を考えている皆さんには、ご自身の更なる成長・飛躍のために、そして興味があり志す研究分野の今後のさらなる追求と発展のためにこのRA制度を有効活用してもらいたいと考えています。

    そうした観点(制度設計した関係各位の方々の研究者育成に対する思い)から、分子研のRAサポートについては全年次の大学院生に資格があり、修士・博士両過程において、雇用率は100%となっているのです。

    選抜後に受けられるSRA制度

    SRA(年額)
    修士課程(1~2年次):170万円程度
    博士課程(3~5年次):230万円程度

    さらに分子研では、特に意欲があり優秀と認められる学生の人をSRAとして採用する制度があります。こちらも全年次の大学院生に応募資格があります。
    修士課程学生向けSRAでは、入学試験の評価結果により採否判定され、最大2年次までの採用が可能です。博士後期課程学生向けのSRAでは、それまでの研究活動や今後の研究展望に関する英語プレゼンテーションと質疑応答の結果により採否判定されます。

    (注:この面接はかなりガチです。かつて審査員を務めた私の印象ですが、これを勝ち取るには、前任の京都大学の修士課程の学位審査発表会よりもある意味で高いレベルで総合力が必要になると思います。分子研の教員の方々は当然各分野の選りすぐりのエリート研究者ですし、しかも複数の審査員の専門領域・分野が結果的にかなり多岐に亘るので、そのような幅広い分野の専門家の興味を引き付けて高評価を得られるような高度なサイエンスコミュニケーション能力が必要となります。しかもそれを英語で15分程度で行いますし、そのプレゼンの後、各分野の審査員の先生方の『多様な観点』からの基礎的・発展的な質問に対して、的確にディフェンスを行うことができる高度な技量・見識も求められます)。

    分子研での大学院進学を考えている皆さんには、こうした制度の活用を是非視野に入れて研鑽を積み、将来の大きな成長と飛躍に是非つなげていってもらいたいと考えています!

    その他にもティーチングアシスタント(TA)や奨学金、学会旅費、海外留学の際の旅費や生活費等、についても経済的な支援を受けることができます。
    経済支援内容の詳細に興味がある方は杉本までお問い合わせ下さい。


    ▼RA制度を含む分子研の大学院生経済支援制度の詳細はこちら
    https://www.ims.ac.jp/education/support.html

    ▼SRA制度概要についてはこちら

    追伸:

    そして私自身、上記のような様々な経緯や縁があって種々のハードルを越えて入学に至った学生の方々との時間を大切に、正面から向き合った研究教育活動を日々心掛けています。分子研を身近に感じる機会として、体験入学・インターンシップ制度も是非ご利用頂ければと思います。

    ▼当グループの大学院研究教育に関する方針・考え方について
    https://sugimoto.ims.ac.jp/recruit/